立場と業務


人間の身体は、骨格・筋肉・神経系が相互に関係しながらひとつの機能体として成り立っています。
ひとつの機能に異常が生じると他の機能にも影響を及ぼし、健康を損なう原因となってしまいます。

カイロプラクティックは、肩こり、腰痛だけを得意とするものでもなく健康維持・管理に適しており、
西洋医学では診断のつかない、解決できない、「半健康」、東洋医学で言う「未病」も東洋医学と
同様に解決できる可能性があります。

 カイロプラクティックの立場(2001年パリ総会で採択) 

 「カイロプラクティックは、薬物、外科を使わず、自然治癒力を重視したヘルスケアである。」


 カイロプラクティックの業務 

 カイロプラクティックの業務は、構造(特に脊柱)と機能(神経系の調和による)の関係が健康
回復・予防にどのように影響があるかに焦点をあてる。カイロプラクターは患者のためならば、
他のヘルスケア業務の人たちと協力する必要性も認識する。


 カイロプラクティックのパラダイム 

  目的:最良の健康を目指す
  原理:先天的自然治癒力は神経系を介して影響され、統合される。
  業務:診断し、適切なカイロプラクティック・マネジメントを通して神経的、生体力学的な
     健全さを促進する。健康を増進する。
  基礎:哲学、科学、技術、知識、臨床経験を含む
  影響:次に影響を与える。教育、研究、ヘルスケア政策、リーダーシップ、他のヘルスケ
     アとの関係、業界の立場、一般公共による認知、適正なケアを通じて患者の健康


 サブラクセーション 

 カイロプラクティックは、健康の回復と予防に関わり、特にサブラクセーションに注目する。
サブラクセーションは、神経系の健全さに影響を及ぼす、機能的/構造的/病理的関節変化の複合
であり、それは各器官機能や健康全般に影響を与える可能性がある。サブラクセーションは、現在
ある最も合理的でしかも経験に基づくカイロプラクティックの方法を通して評価、マネージ(診断・
施術)される。

 今まで特に自然医学の分野では先生の職業的な勘や経験にもとづく方法だけで判断がなされ、
科学的根拠に乏しいという批判を受けやすい状態がありました。主に用いられる触診やその他の
徒手テストは、それだけでは科学的根拠に乏しく、学術的な信頼度調査でも正当性は認められてい
ません。
 しかし、コンピューターを利用した筋電図、体表温度、関節可動域の測定で、神経の働きを
グラフ又は数値で客観的に観察することができます。
 ところが一般的に用いられているレントゲンやMRIでは形の異常は見えても、身体の働きの異常を
知ることはできません。形の異常は長期間に渡る働きの異常があった結果生じるものです。
 定期的に筋電図、体表温度測定を行い、身体の働き全体を観察しながら効果的な治療を行う
ことで神経機能を改善させ、脊柱のバランスを整え、身体の抵抗力を高め健康を維持することが
できます。
 定期的に検査を行い、これらが正しく機能していることを確認することが健康維持に欠かせない
要素です。
 薬を使わず副作用の心配がない自然医学カイロプラクティックは、予防医学としての大きな役割が
期待できます。

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