日本の現状


日本の現状

 ご存知でしょうか? 日本では、誰でも「カイロプラクティック」の看板を掲げて開業することが
できるのです。海外とは違い、開業のための試験や教育基準がないのです。
よって、日本には「自称カイロプラクター」と「正規の教育(国際基準)を受けたカイロプラクター」
の両方が存在していることになります。
もちろん、ちゃんとした治療室もありますが、専門的な知識を持ちあわせていない治療室が
たくさん存在しているのです。
 開業されている方は実にいろいろで、海外や日本のカイロ大学で学位を取得した方はもちろん、
短期の通信講座で受講した方、カイロプラクティックではなく整体の講座のみを受けた方、また、
独学のみで全く経験なしの方までおられます。

安心してカイロプラクティックの治療を受けられるためには ・・・・

世界的なカイロプラクティックの教育基準

 4年生以上のカイロプラクティックを専門教育とする全日制の大学を卒業  
                         (授業数4000時間以上) 
 

このように、カイロプラクティックは世界的にはかなり高い教育水準となっています。
私たちは、治療室の外観だけでは判断がつきません。国家資格がない日本での治療室選びは、
正式なカイロ大学の学位をもっているか否かで判断するしかないでしょう。

今後の日本の課題

 世界の中で大きく出遅れている日本の問題点は、カイロプラクティックを標榜していても
WHO基準のカイロプラクティック学校で教授されているものとは全く異なる技術や理論を学び
実践している「自称カイロプラクター」が非常に多いことです。
 その自称カイロプラクターによる事故、批判が相次ぐ我が国の現状の中で、国際基準の
学位保持者は大変迷惑な話です。
 海外で正規のカイロプラクティックを取得した者の一部が、WHO基準以下の学校やセミナーで
「自称カイロプラクター」を送り出しているという矛盾点もあります。またそのために他の医師や
医業類似行為者の理解が得られず、結果として厚生労働省もカイロプラクティックの免許制度を
保留したままです。
 日本のカイロプラクティックの歴史の間、同業者の間で教育基準や業界の大同団結が
模索されましたが、結局成功しませんでした。日本の業界が混迷を深めている間に、
世界のカイロプラクティックは大きく発展、普及しどこの国でもその治療が受けられるように
なりました。
そうなると患者さんは、日本でも国外でも同じレベルの治療が受けられると思ってしまうのです。

 本来のカイロプラクティックの名誉を守り、国民の健康に寄与するためには、関係者は、
早くその違いを明確にしなければなりません。
国際基準の学位というものは、「カイロプラクティックを安全かつ有効に行う知識と技術がある」
という国際的な証明であるのです。

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